単身赴任のリアル!ベテラン単身赴任者に聞いた単身赴任中の3大問題
2016.09.28
今回はある3人の単身赴任経験者にインタビューして、単身赴任中に起こった問題について聞いてみました。すると、涙ぐましい努力から、思わず絶句してしまう男女のトラブルまで色々興味深いお話を伺うことができました。
「自分には関係ない!」と思っても、思わぬところから、トラブルの種は芽を出すもの。
同じ轍を踏まないように、ぜひご覧ください!
case1 お金の問題
【大手車メーカーに勤めるOさんの場合】
単身赴任を命ぜられた時、Oさんには私立大学に通う娘さんと私立高校に通う息子さんがいました。
教育費で出費が大きい時期に自宅と単身赴任先の2重生活はOさんの家計を圧迫します。
そこでOさんは徹底的に生活費をきりつめるべく、単身赴任中は以下のような涙ぐましい努力で2年間を乗り切ったと言います。
●朝のトイレは駅のトイレや会社のトイレを使用。
●食事は素材食べ(フルーツ・野菜)で時短・健康管理・節約を兼ねる。
●風呂の残り湯を洗濯、トイレに使用。
●新聞はとらず、会社のパソコンでニュースを見る。
●ランチはご飯だけ持参し、レトルトカレーをかけて食べる。
●白い副業で稼ぐ(自分のブログでアフィリエイト、不用品売却等)
●光熱費が高くつく冬はペットボトルを湯たんぽがわり。
●会社から支給される定期券内でいける場所しか散策しない。
●夜行バスや青春18きっぷを使用して帰省。
●月の食費5000円から10000円に収める
●リサイクルショップ、100円ショップを駆使
しかし家計の節約は家族一眼となって取り組んでいかないと、達成できません。
特にOさんは奥様への説得が一番苦労したようです。
そこで「なるべく月3回以上は帰省して家族の顔がみたい。俺は絶対食費を10000円超えず、水道光熱費も徹底的に削るからお前も協力してほしい」とあくまで家族に会いたいからという点を強調して奥さまはじめ家族の協力をこぎつけたそうです。
case2 男女関係
【大手繊維メーカーに勤めるIさんの上司の場合】
Iさんの勤める大手繊維メーカーでの「単身赴任」は選ばれた者しかできない、いわゆる「出世コース」。
単身赴任から本社へ戻ることは、いわゆる「凱旋帰国」のようなものです。
Iさんが所属する部署の新しく部長になる人もそうでした。
しかしIさんの部署の新たに部長になるその男性は単身赴任から本社へ戻ったかとおもいきや突然の再度地方転勤の辞令が下ります。
誰にでも察することができるあからさまな「左遷」でした。
特に仕事で大きな失敗をされた様でもなく、その理由がわからない突然の辞令に皆首をひねったそうです。
しかし時が経つにつれ、その理由がそれとなく噂として耳に入ってきました。
地方に左遷されたその男性は単身赴任先で、ある未婚女性と男女の関係をもっていたらしいのです。
男性にとっては不倫になりますが、教育機関でもあるまいし、いい大人の私情について会社がそれを理由に懲罰的な「左遷」をする理由があるのでしょうか?
しかし会社にとっては男性をそのような措置にしなければならない事情があったのです。
それは相手の女性が同じ社内の女性で、さらに彼女は妊娠もしていました。
彼女は妊娠と同時に、その相手も会社に報告していたらしいのです。
どのように会社に報告をしたのかはわかりませんが、会社が明らかに懲罰的な左遷をしなくてはいけなくなる事情になった理由はそこにあるのでしょう。
本来なら、私情ともいえる男女関係に、会社からその男性に懲罰的な地方左遷させるような対応は首をひねりたくもなりますが、
事実このようなことも起きているのです。
case3子供のひきこもり
【大手金融機関に勤めるHさんの場合】
Hさん(59歳)は大手金融機関に勤め、単身赴任を得て管理職まで登りつめました。
バブルから、リーマンショックまで酸いも甘いもかみ分けてきたHさん。
仕事では順風満帆でしたが単身赴任中にある出来事が起こりました。。
19歳の長男の大学受験の失敗。
しかし一般的にはそんなに珍しいことではないでしょう。
もちろん、志望校へ落ちてしまったことは残念なことですが、浪人して来年受験しなおす道もあります。
お金の負担は増えるものの「人生の汚点」になるほど、大げさなものではないとHさんは当時のことを振り返ります。
しかし受験に失敗した本人にとって、次第に自分自身への自信喪失につながっていったのだと思うと、Hさんは語ります。
「男の子だからか、次第に親とあまり話さなくなってきた。妻とも必要最低限のことしか話さない。」
もちろん、月に2、3回しか顔を合わせないHさんともほとんど会話はなかったそうです。
「どうだ、学校は?」や「受験大変だな」と声をかけても「ふつう」とか「うん」とかしか返事をしない息子さん。
男の子というのはそんなものか、大体同じぐらいの男の子をもつ同僚の話も、似たようなものだったと感じていたHさん。
「今思うと、子供のひきこもりはここからスタートしていった」と言います。
しかし単身赴任中のHさんはその予兆に気づくことができませんでした。
今Hさんは単身赴任を終え、自宅に戻ってきているが、未だにHさんの長男は自宅に引きこもっています。
「やっぱり親としては社会に出て働いて結婚もしてほしい。だからいつまでも自宅に引きこもっていないで、外に出て欲しいのが本音。
だけどこうなってしまったのは親である私の責任もあるから、とにかくその時がくるまで見守っていくしかないと思う」
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ベテラン単身赴任経験者にインタビューしてみるとお金の面の苦労、家族関係の苦労等、色々お話を聞くことができました。
マイナスイメージばかりの問題点を今回ピックアップしましたが、ほとんどの方が単身赴任中でも幸せに過ごされている方で、その方達の共通点は家族と円滑なコミニュケーションがとれているということでした。
単身赴任経験者の体験を踏まえて、楽しく円滑な単身赴任ライフを始めてくださいね!