今からやっとけ!ひとり暮らしの老後対策、個人型確定拠出年金(iDeCo)
2017.05.17
この記事をお読みの方はまだ老後なんて、遠い未来の話でしょうか?
しかし今や公的年金制度の崩壊は考えられなくても、将来年金普及水準の減額や支給年齢の引き上げされる可能性はおおいに考えられます。
2017年1月の法改正でほぼ誰でも加入できるようになった個人型確定拠出年金、通称イデコ(iDeCo)をご存知ですか?
これは新たな3階部分の個人年金として注目されています。
この確定拠出年金は簡単にいうとお金の運用、そう、資産運用なのです。
「資産運用なんて、投資じゃん!もしかしたら損する可能性もあるってことでしょ?」
そうです、資産運用なのでやり方によっては掛金よりマイナスになってしまうこともありえます。
しかし、もしあなたが20代であれば、もしくは30代であっても遅くはありません。
なるべく早くこの個人型確定拠出年金(iDeCo)で運用を始めれば、その期間が長いほどリスクヘッジにもなるのです。
「どういうこと?」と思われるかもしれませんが、この記事では若いうちから個人型確定拠出年金(iDeCo)に加入するメリットとおすすめの運用方法をご紹介します。
このページの目次
そもそも個人型確定拠出年金(iDeCo)とは?そのメリットは?
個人型確定拠出年金(iDeCo)とは簡単に言うと、自助努力で老後資金を用意する個人に国が税制的なメリットを加えたもの。
もともと企業年金の制度がない、個人事業主や中小企業向けに設置された個人年金でしたが、2017年1月に企業年金に加入している人でもほとんどの人が加入できる法的改正があり、わっと広まりました。(※1国民年金の保険料を未納・免除されている方、農業者年金の被保険者を除く。またマッチンク゛拠出をしていない、「個人型DCに入れる」という規約が必要など利用条件あり。詳しくはご自身の加入条件をご確認ください)
そのメリットとは?
個人型確定拠出年金(iDeCo)は自分で金融商品を選び、運用していきます。
通常、運用益というのはその20%が税金となりますが、個人型確定拠出年金(iDeCo)の場合、運用益は非課税(税金がかからない)、また通常退職金などを受け取る際にかかる税金に関しても個人型確定拠出年金(iDeCo)なら税制優遇があります。
そして何より大きいメリットが全額所得控除。これは所得税、住民税の負担が軽くなるということ。
通常の運用や、退職金などを受け取る際にかかる色々な税制優遇があるので、税制メリットを多く享受できるということです!
運用経験ゼロ。どうやって、何から始めたらいいの?
資産運用の経験がない人にとって、運用商品を選ぶということにハードルを感じる方が多いのではないでしょうか?
「何を選んでいいかぜんぜんわからない」という人が大半です。
また金融機関によって口座手数料や取扱い商品が異なります。まず自分がどの金融機関で個人型確定拠出年金(iDeCo)を運用するか迷いますよね。
私が個人的におすすめなのはネット系金融機関です。手数料も安いところが多くサイトで運用状況や商品のスイッチング(預け替え)がやりやすいところがほとんどです。
こちらのサイトで金融機関の口座手数料の比較もできます。ぜひ参考にされてください。
(参考:イデコナビ http://www.dcnenkin.jp/search/commission.php/)
初心者の方はどこの金融機関で運用するかをまず検討し、それから商品を検討していきましょう。
運用商品選びはどうするの?
運用商品は沢山あり、それぞれ成績なども異なり全てを把握することはかなり困難。
初心者の方であればまず自分の取り扱いやすい、ご自身にあった金融機関を決めてからその金融機関で取り扱っている商品を検討していく流れがよいでしょう。
もし運用商品に詳しくなって、投資してみたい商品ができたら、そこから再度金融期間を検討するのもよいでしょう。
まったくわからない!運用商品選び
さて、金融機関が決定したら、どの商品で運用するかです。
これはバランスが大事。すべてのお金をリスクの高い国内株式だけに入れても非常にリスク高ですし、
かといってすべて元本保証型商品を選んだら銀行の金利とさほど変わらない運用になるでしょう。
そこで今私が運用している内容をご紹介します。
私は今40代ですが、私が運用している商品バランスは以下のとおりになります。
国内株式 25%
海外株式 15%
国内債券 30%
海外債券 30%
月々2万円の積み立てで、上記のように配分しています。
私は60歳まで20年しかありません。あまりリスクを取ることはせずこのようにしています。
また商品は「インデックス」というタイプ「TOPIC」に連動している商品を選んでいます。これもあまりリスクを取らない手法です。
また「インデックス」というタイプの商品は信託手数料も割安というのも利点です。
信託手数料とは?
信託手数料とは、運用成績に関係なく残高より差し引かれる手数料です。信託財産の中から「純資産総額に対して何%」という形で差し引かれます。
信託手数料はおおよそ年0.5%から2%という一見低そうな印象を持ちますが注意すべきは「純資産総額」に対してということ。
つまり資産総額が高くなっていくほど、連動して信託手数料も高くなっていきますのでご注意ください。
リスクヘッジのポイント
個人型確定拠出年金(iDeCo)はやってみたいけど、損するのが怖い!と言う方に、なるべくリスクを回避するアイディアをご紹介します。
でもこれで100%リスクヘッジ可能とはいえませんので何卒ご了承ください。投資、運用は自己責任でお願いします。
まず冒頭に申し上げた20代から30代の人がなるべく早い段階で個人型確定拠出年金(iDeCo)を始めること自体がリスクヘッジになると申し上げましたが、それは「時間を味方につけることができるから」です。
ドルコスト平均法という投資手法をご存知ですか?
金融商品を購入する場合、一度に購入せず、資金を分割して均等額ずつ定期的に継続して投資する、つまり私が月々2万円づつ色々な商品を購入している方法がそれに当たります。
(参考:Wikiぺディアhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%82%B9%E3%83%88%E5%B9%B3%E5%9D%87%E6%B3%95)
これは10年以上の長期運用にこそそのメリットが発揮される投資手法。40代の私にとっては年齢もギリギリ。
私より若い人であればもっと時間をかけて運用できますし、多少リスクを取った運用でもよいのかな?と思います。
もちろん、経済状況などウォッチしていくことは大事。場合によっては商品を預け替え(スイッチング)することも必要になります。
例えば日本の景気が上り調子で日本株式が上昇した場合、当初の配分バランスが崩れてしまえば、リバランスというのも必要になります。
ここではスイッチングやリバランスの解説は省きますが、運用は経済状況と連動していますので、そこも注意が必要なのです。
インデックスという経済指標に連動している商品選びもポイント
上記のように私は40代なのでリスクを取った運用はなかなか危険。なぜなら、60代の受け取りまじかに運用している商品が大きく値下がりしてしまったら、受取金額が目論見と下がってしまう場合もあります。
60代に近くなるにつれ、運用商品も低リスクに以降していくのがよいでしょう。
なので信託報酬もわりと安く、あまりリスクが高くない「インデックス型」の投資信託を選んでいます。
まとめ
リスクを取りたくない人はすべて私のようにするのが適切だとは申し上げませんが、運用初心者でリスクをなるべく避けたいという人には参考になるかもしれません。
繰り返しますが投資は自己責任です。しっかりご自身でも勉強が必要になりますので、ぜひ関心をもって取り組んで頂けたらと思います。
最近は国も「貯蓄」より「運用」のほうが税制面でメリットを増やすなど、流れは「投資」に向かっていると感じます。
マネーリテラシーの有無であなたの資産が変わるかもしれません。